2005年《World Small》作品において開発した「なぞる」技法は、《はがす》《Picture x photo x picture》など多くの作品で継続的に試みられる。
2011年にでは、白紙をくしゃくしゃに丸め、再び拡げた時にできる皺を、認知できうる限りペンで「なぞる」というドローイングを制作。それを元に、2016年発表の《なぞる》シリーズにまで発展する。
紙の皺をペンでなぞるという行為は、幼児でもできるような人間の「原理的行為」でもあり、日常の生活の範囲内で誰でも容易く制作できるものである。
2011年にでは、白紙をくしゃくしゃに丸め、再び拡げた時にできる皺を、認知できうる限りペンで「なぞる」というドローイングを制作。それを元に、2016年発表の《なぞる》シリーズにまで発展する。
紙の皺をペンでなぞるという行為は、幼児でもできるような人間の「原理的行為」でもあり、日常の生活の範囲内で誰でも容易く制作できるものである。
《なぞる》のように、日常で誰でも容易に出来るような、人間の「原理的行為」に焦点をあてた試みは、《はがす》《つらぬく》といった作品群が生まれた。
《境界写真》では、「境界」をテーマに日常の風景を様々な角度で切り取った写真作品群である。
光、影、反射、歪みなどによって、日常のなかにふと現れる「異界」的なモノを切り撮ることによって、日常と異界の「境界」を視覚化させている。
初期作品《日常物体−接写》《境界の世界》《Picture x photo x picture》などでも継続的に写真を使用していたが、《境界写真》ではスナップショット的に外界を撮影したものを作品化している。
この試みは、継続的に試みられ、2017年以降の《境界写真》シリーズ「境影」「反影」「白影」「地影」「橋影」「夜影」「茫影」「流影」などの諸写真作品群へと発展する。
光、影、反射、歪みなどによって、日常のなかにふと現れる「異界」的なモノを切り撮ることによって、日常と異界の「境界」を視覚化させている。
初期作品《日常物体−接写》《境界の世界》《Picture x photo x picture》などでも継続的に写真を使用していたが、《境界写真》ではスナップショット的に外界を撮影したものを作品化している。
この試みは、継続的に試みられ、2017年以降の《境界写真》シリーズ「境影」「反影」「白影」「地影」「橋影」「夜影」「茫影」「流影」などの諸写真作品群へと発展する。